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ミケのこと・4 [猫]

みなさま、前回記事ではミケにお悔やみの言葉をありがとうございました。


今回は5月30日(火)のことを書こうと思います。

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「ミケのこと」は、ただただ自分のための記事ですので

内容が暗くて面白くないし、読むのがお辛い方は無理なさらないでくださいね。

コメント欄は開けておきますがぜんぜんスルーで大丈夫ですよ。

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ミケの容体は数時間ごとに悪くなっていきました。

延命治療ではなく、なるべく苦しまない緩和ケアを…と思って

先生が提案してくれた抗がん剤を断りましたが

調べてみると抗がん剤で痛みを軽減し食欲を回復させるのも緩和ケアだと知り

なぜ細胞診の検査を断ったのかと昨日の夜から激しく後悔していました。


この日はたまたま病院が午前中休診でした。

16時半に予約が入っています。


いつもは不眠症で朝4時くらいまで眠れず

起きるのは昼近く…という生活をしていた私でしたが

夜中でもミケが声を上げれば飛び起きて体をさすり、声をかけ

朝は心配で寝ていられず早く起きてミケに付き添っていました。


一刻も早くミケを病院に連れて行きたいのに夕方まで待たなければいけない…

でも、ほかの病院を受診するという選択肢はありませんでした。

ここは10年以上ミケを診てくれている病院ですし

得体の知れないところに行ってイチから状況を説明するのはいい選択ではありません。


ミケのお世話と、最低限のやるべきこと(自分の食事や服薬、まるのお世話)

をし終わってもまだ9時。

いつもなら病院は開いてる時間なのに、ともどかしい。

あと何時間待たなければいけないのか。

ひたすらミケに声をかけ、ナデナデし、見守ります。


↓2023年3月7日撮影 「睨んでないニャ」

にらんでないよミケ.JPG

ツンデレが魅力?のミケでしたが、このときは片時も私と離れたくないようでした。

私がトイレに行くなど少しでもミケのそばを離れると

「にゃあーん」と声を上げます。

「ミーちゃん、ここにいるよー!すぐ戻るよー!」と遠くからでも話しかけていました。


吐き気止めのおかげでミケが吐かないのがせめてもの救いです。

これだけ弱っているときに吐くと、激しく体力を消耗するからです。


もどかしい思いをしながら時間を過ごし、予約時間より少し早く病院に到着しました。


キャリーから出てきたミケの姿を見て先生とスタッフの方は驚いたようでした。

昨日と比べ悪化の度合いが大きかったからです。

私が「抗がん剤ってできますか?」と聞くと

「この状態では抗がん剤は使えない」と先生。

抗がん剤はただの薬ではありません。

がんではない細胞も破壊するので、いま投与するのはむしろ危険とのことでした。


細胞診をしていないのでミケのがんがどういったものなのかはわからないけど、

リンパ腫であれば症状の緩和として効くステロイドを前の日に投与していました。

このステロイドは私が子どもの頃から飲んでいるプレドニンですが

炎症を抑える・痛みを和らげるなどの作用があります。

でもミケの容体は悪くなる一方で

ステロイドが即座に効くものではないにしても

効いていない可能性が高い=リンパ腫ではないかもしれない=これ以上の手段はない

ということでした。

ミケがもっと若ければ無理をしてでもできる手立てはあるらしいのですが

わたしはそこまでしたくありません。


結果的に細胞診をしなかったのは正解でした。

たとえ検査をしていたとしても抗がん剤は使えなかったし、

嫌いな病院に拘束されて針を刺されるなんてミケにとっては拷問です。

ミケの悪化の速さに先生も肩を落としていました。


↓2023年3月7日撮影 「お顔をキレイにするにゃー」

お顔きれきれミケ.JPG

流動食をシリンジであげたけど食べない、と話すと

この状態では食べなくてもしょうがない、消化吸収できる状態ではないとのことでした。


そして…「もって今日明日でしょう」と言われました。

わたしも、ミケの様子からそれはじゅうぶんにわかっていたのですが

改めて現実を突きつけられ、つい泣いてしまいました。

鼻をかもうとミケのそばを少し離れたとき

ミケが頭を持ち上げてわたしを探す仕草をしたらしいのです。

ぐったりしていたミケが突然頭を上げたので

スタッフさんたちは驚きながら「すぐ戻るよー」とミケに声をかけてくれていました。


このほかにも先生といろいろ話をし、最後の望みをかけてまたステロイドを投与し

吐き気止めも入れてもらい、少しだけ流動食も食べさせてもらいました。

「また明日来てね。ミケちゃん、待ってるよ」と先生に言われながら帰宅しました。

タグ: 猫の病気
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みうさぎ

ミケちゃん健気だよん

by みうさぎ (2023-06-02 16:20) 

溺愛猫的女人

とても残念でなりません。心からお悔やみを申し上げます。
ミケちゃんはキレイな姿のままで虹の橋に旅立たれたのですね。ミケシマさんが泣かれぬよう、ミケちゃんは最後まで頑張ったのだと思います。

by 溺愛猫的女人 (2023-06-02 21:21) 

zombiekong

抗がん剤治療は猫にとって本当に大変ですし、長い闘病生活をしなくて済んで良かったのだと思います。
最後に一緒に過ごせた事も良かったですよね。
by zombiekong (2023-06-02 21:30) 

ゆきち

初めての病院より、ずっと診ていただいている先生の方が絶対いい。
ミケさんにとっては、どんな治療よりもミケシマさんが一緒にいてくれるのが一番嬉しかったと思いますよ。

by ゆきち (2023-06-02 21:45) 

ミケシマ

>うさこさま
ミケは、具合が悪くて心細かったんでしょうね。
ほんとに健気でかわいい子でした。
うさこさん、いつも気にかけていただいてありがとうございます。

>溺愛猫的女人さま
重ねがさね、お悔やみの言葉ありがとうございます。
きっと少し前から体調は悪かったのでしょう。
ごはんが食べられなくなるまで我慢して、ミケは本当に頑張り屋さんでした。
旅立ったあと猫ベッドに寝せましたが、いつものミーちゃんという感じで、今にも寝息が聞こえてきそうなほどでした。。

>zombiekongさま
そうか…抗がん剤はやっぱり大変なんですね。
長い闘病生活をしなくてよかったと、先生も同じことを言っていました。
3日くらい苦しみましたがその間ずっと一緒に過ごせて、私もある程度覚悟ができたのは本当によかったです。

>ゆきちさま
シマとミケを診ていただいていた病院は、自宅からとっても近い上に先生が熱心で丁寧で信頼できる方なんです。初めての病院はどんな先生かわからないから心配ですよね。猫も初対面の人には警戒するでしょうし…
ミケ、私と一緒にいられたのが嬉しかった…そう言ってもらえると救われます。私も最後までミケと一緒にいられて嬉しかったです。
by ミケシマ (2023-06-02 22:58) 

エンジェル

ミケちゃんの事、本当に残念です(涙)
心からお悔やみ申し上げます。
ミケシマさんのお気持ちを考えると涙が出てきます。
自分もかつて愛犬を見送った当時の事を思い出してしまいました。
ミケちゃんはミケシマさんのところに来て本当に幸せだったと思います。ミケちゃんの最期の様子を書く事はとても辛い事かもしれませんが、全てをさらけ出す事で辛い気持ちも軽くなる事があります。そしてそれはミケちゃんへの供養にもなると私は信じます。
どうぞ沢山ミケちゃんの事ブログに書いてあげてください。
ミケちゃんのご冥福をお祈りしています。
by エンジェル (2023-06-02 23:19) 

Boss365

こんにちは。
ミケちゃんの行動を見ると、人間の言葉・気持ちが分かるニャンゲンですね。
ミケシマさんが、いつも見守り・寄り添っていた成果です。
人も猫もニャンゲンになるのが理想の風景です。
ふと、ミケちゃんの立場になって考えると・・・
一緒にいる事が1番の治療・安らぎになったと感じています!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-06-03 00:07) 

sana

ミケちゃん、綺麗ですね。
ちゃんとミケちゃんです。
はらはらしましたね。何かできることはないかと必死になりますよね。
ミケシマさんが傍にいてあげたことが何よりですよ。
呼ぶミケちゃん、顔を起こして探すミケちゃん、けなげですね。愛らしい。ずうっとミケシマさんの愛情を感じていたと思います。
見送るのは本当に悲しいことですが。
素敵なミケちゃんです。
by sana (2023-06-03 01:25) 

Take-Zee

おはようございます!
私の愛犬ジュエル、あと2日で一周忌です。
悲しみ・寂しさは変わりません・・・
ミケちゃんのこと、いっぱい書いてね・・・

by Take-Zee (2023-06-03 08:46) 

ミケシマ

>エンジェルさま
お悔やみの言葉、ありがとうございます。
一緒に暮らした愛する者との永遠の別れというのは本当に辛いですよね。
最初からわかっていることだし、ちゃんと見送るのが自分の役目だとわかっていても…。
ミケは野良だった母猫がうちで産んだ子で、産み落とされた瞬間から一緒でした。
警戒心が強く私にしか懐いていないところも本当に可愛かったです。
こうしてミケの最後のことを書かせてもらって、自分の気持ちもだいぶ落ち着いてきました。ミケへの供養にもなるとおっしゃっていただけると安心します。
もうしばらく、ミケのことを書いていきたいと思います。

>Boss365さま
ほんと、ミケにはニャンゲンという言葉がぴったりでした。
まるはまだ「猫」なんだよなぁ 笑
Bossさんのおっしゃる通り、ミケは私の言葉がわかったし気持ちも通じていると思うこともよくありました。わたしもニャンゲン目指して修行します。
一緒にいることがいちばんの治療・安らぎになった…
そう言っていただけると救われます。ありがとうございます。
by ミケシマ (2023-06-03 10:52) 

ミケシマ

>sanaさま
つらそうにしているミケをなんとか楽にしてあげたかったですが、できることはあまりありませんでした。傍にいてあげたことが何よりと言っていただけると救われます。
なんども「もう頑張らなくていいよ」と声をかけました。
私もとてもつらかったです。
ミケのことをずっと見守ってくださってありがとうございました。

>Take-Zeeさま
ジュエルちゃん、もうすぐ一周忌ですか…
私もかわいいジュエルちゃんのお顔を思い出しています。
優しいお顔の穏やかな男の子でしたよね。
ミケのこといっぱい書いて、と言っていただけて嬉しいです。
by ミケシマ (2023-06-03 10:59) 

yes_hama

ミケさん、ミケシマさんを心配させたくなかったから体調が悪くなっていてもずっと平静を装っていたのかな。そう思うと泣けます。T_T いっときも傍から離れたくなかったのですね。
>あと何時間待たなければいけないのか。
・・・・うう、お気持ちよくわかります。私も病院に出かけるまで膝に抱えてずっと謝っておりました。信頼できる長年診ていただいていた病院が一番ですね。ミケさんもその方がきっと安心だったことでしょう。
昨夜のわが地方、大雨により川が危険水位に達し緊急安全確保も発令されていたため、ブログ訪問を控えておりました。コメント遅くなり申し訳ありません。<(_ _)>
by yes_hama (2023-06-03 19:07) 

ミケシマ

>yes_hamaさま
大雨、大変だったのですね!大丈夫でしたか?
今こうして訪問してくださっているということは被害がなかったと思いたいです。
ミケはごはんを食べなくなる数日前から、ちょっとした体調の変化はありました…
わたしはそれに気づいていながらのんびり構えていました。
仮にその時点でこの病気がわかったとしてもどうしようもなかったと思いますが
体調の良いときに(仮にリンパ腫だったとして)抗がん剤の治療ができていれば、もう少し元気なミケと一緒にいられたかもしれません。ただ、それがミケにとってはどうだったのか…とは思います。シマのときは手術に向かって大変な検査をいろいろとしましたが、結局手術ができる状態ではなかったので治療という治療はできなくて、シマに検査の苦痛だけを強いることになりました。猫にとってどっちが幸せなのかということをいつも考えさせられますね…。
アズ氏を病院に連れて行くまでにそのようなことがあったのですね。。
アズ氏はhamaさんに抱っこされて安心していたことでしょう。
by ミケシマ (2023-06-03 22:26) 

marimo

少しでもミケシマさんが離れると、不安だったのでしょうね。
ミケさんもきっと自分の事わかっていたのだろうと思います。
私もNaoちゃんに色々思い出話をしました。
理解しているかどうかわからないけど、ずっと話しかけました。
ありがとうって沢山言いました。
何もしてあげられなくてごめんねとも伝えました。
出来る事なら、その痛みを全部引き取ってあげたいよって言いました。
苦しそうに、時折大きなため息をつくんです。
こんなに小さな体で病気と闘っているんだな~と思うと
仕事に行っていても心ここにあらずでした。
思い出したらまた涙があふれてきました。ミケさん・・・
寂しいよ。ミケシマさんもご主人も、まるちゃんも寂しいよ。
by marimo (2023-06-04 04:59) 

ぼんぼちぼちぼち

虹の橋を渡ってしまうことが解ったら、少しでも苦しまない方法を選択された先生とミケシマさんに、同感でやす。
合掌。
by ぼんぼちぼちぼち (2023-06-04 11:18) 

ミケシマ

>marimoさま
ミケもわかっていたのでしょうね。。
話しかけると、いつもは声で返事をしたり、しっぽをパタパタさせたりして意思表示をしていましたが、今回はがんばって(ミケが)自分の手をニギニギしたり手を上下に動かしたりして返事をしていました。私も、うんわかってるよ、わかってるよと涙が止まりませんでした。
marimoさんはNaoちゃんとたくさんお話をして、Naoちゃんもそれを受け取ってくれたと思います。ぜったいにmarimoさんの気持ちを理解していたと思う。痛みをぜんぶ引き取ってあげたい…ほんと、代わってあげたいと何度も思いました。
仕事をしているとつらいですよね。ずっと一緒にいてあげたいのに。私もシマのときは何度も泣きながら通勤しました。クルマの運転中ぼーっとして赤信号を見逃しそうになったこともありました。
最近、夕飯の写真をよく撮っていたのですが、食卓のむこうにクッションで寝るミケがいつも写っているんです。今はもういなくて、どこを探してもいなくて、もう一生あの体に触れることができないと思うととても寂しいです。

>ぼんぼちぼちぼちさま
ミケの様子からもう長くないと感じたので、たとえ寿命が短くなったとしてもなるべく苦しまずに過ごしてほしいと思いました。ぼんぼちさんに同じように思っていただいて嬉しいです。ありがとうございます。
by ミケシマ (2023-06-04 22:33) 

kontenten

みもは、保護した時には猫白血病で3歳前に悪性リンパ腫になりました。
ミケさんと同じ可愛い三毛猫でしたの思い出してしまいました。
猫を飼っていると色々反省や後悔する事も沢山有りますが・・・
その時決めた事が、その時のベスト選択だと思うようにしないと
この先、何も選択出来なくなるので、あまり気にされませんように
by kontenten (2023-06-05 18:17) 

ミケシマ

>kontentenさま
みもちゃん、とてもきれいな可愛い猫さんでしたよね。ファンでした。
シマのときはあれが精一杯だった、ミケのときも…。
シマのときは3か月くらい闘病したので定期的にその様子を綴っていましたが、多くの方が応援してくださり助けられました。
そして今回、ミケのことを5つの記事にしました。闘病記を書くことで、ミケはこんなに頑張ってくれたんだと再認識することができました。
闘病中はその選択にとても悩みましたが、シマのときもミケのときも、そのとき最善の選択をしたと今になっては思うことができます。
kontentenさんに、あまり気にするなと言っていただけて感謝です。
今回も皆さまに助けられました。ありがとうございます。
by ミケシマ (2023-06-05 19:08) 

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